2009年7月30日木曜日

人物百科②~2人のまるまる星人~

~2人のまるまる星人~
私の周りの素敵な方をご紹介する「人物百科」シリーズ

第2回目には中高時代の同級生「絵理世さん」に登場していただきましょう!

「えりせ」とても美しい響き。「えりせー!」と呼びかけるのが楽しい。

彼女の名前の由来はご両親がフランスのエリゼ宮殿から名づけたそう。

彼女は何か新しいものを生み出すという才能に当時から秀でていました。
写真や絵画、映像の世界に興味のあった彼女は卒業後、映画の専門学校に入って勉強します。

現在は自らが監督となってドキュメンタリー作品を撮ったり、映画の配給に携わるお仕事をしたりとアクティブにご活躍されています。

中高の6年間、彼女と私は一度も同じクラスになったことがなかった。

この間、喧嘩をしたり、一緒に泣いたり、深く話し合ったりした記憶はない。

でもなぜか私は彼女の写真の被写体になったり、彼女の作るポスターの登場人物になったりと点々と接点がある。

学校行事やクラブ活動にいつも積極的に参加し、先生や友人からも信任が厚いリーダー的な存在の彼女と、この当時から団体とは無関係そうに自分のペースで行動していた私。

2人はまるで正反対、なのかな。でも2人とも丸顔、と共通点もあります。(上記写真参照)

でもオランダに留学する前に送別会をしてくれて、朝まで鎌倉の山の中を駆け巡ったり、葉山の海辺で語り合った。
自分達のいる砂浜から遠くに小さく見える船を指して「あと数日後にはあの舟よりももっと遠くのオランダにあなたはいるんだね。4年間かぁ・・・長いね。みんなその頃はどんな風になっているんだろう。」

オランダにいたときもエリセはたくさん手紙をくれました。オランダに着いてすぐの時には「一人で色々大変だと思います、寂しかったらいつでも電話ちょうだいね!」ってそこには電話番号も親切に記載されていました。

その後の4年間も、彼女からの工夫の入ったお手製の年賀状やハロウィンカード、暑中お見舞いなどがまめに届き、その度に私には支えてくれる友人がいるんだ、頑張らなきゃ!って力強い原動力となっていました。
しかし・・・筆不精の私はエリセにお返事などしたことがなかったのではないでしょうか(ごめんねなさい、エリセ)それでもそんなことお構いなしにいつも優しくしてくれるエリセ。
人に喜びを与えることが大好きで、それによって彼女も幸せな気分になる人なんだと思う。

夏休みに私が日本に帰国するときは、色々な友人に声をかけてくれて召集し、日本に本帰国したときには、おしゃれなレストランでインターナショナルなメンバーを集めてのパーティを催してくれたり・・・
今でも中高の同級生がこんなに仲良くしているのは、エリセのおかげだなぁと思います。

そんな彼女が私の広報部を担当してくださるそうで、私はとても嬉しいです。
彼女、プロデュースのコンサートのチラシなどがこれから登場していくでしょう、皆様どうぞお楽しみに!

熱い男と動物女

今夜は、以前に人物辞典①でご紹介した熱い男「中村貴志さん」と飲みました。
飲み物:中村さんはお酒、飲めない私はお茶

大阪でお仕事の後、そのまま横浜まで駆けつけて下さった中村さんとリサイタル以来の嬉しい再会となりました。
今回の会談の目的は「来年のコンサートに向けての話し合い」でしたが、実際にお仕事のお話は最初と最後だけで、中は人生について色々と語り合いました。

最初に彼から「打ち合わせをしましょう、いついつは空いてますか?」と尋ねられたとき、私は電話での打ち合わせだと思いました。だって遠いですから。でもお返事には「では〇日に横浜に行きます」と。嬉しかった。さすが情熱の男です、中村さん!

実は彼とこうしてゆっくりお話したのはこれが初めて。なんだかもっと以前からの友人のような気がするのだけど。
そう、今回お話をしてみて分かったことは、中村さんは情熱や人情に満ち溢れているのだけど、ちゃんと理路整然と物事を見極め、きちんと頭の中で分析をしていらっしゃる知的なお方。私はといえば本能にただただ従って動いているアニマル。

・・・正反対な二人。

でもだからこそ、その違いの間に生まれる音楽は面白いものかもしれない。

中村さんと一緒に音楽を作れる日を楽しみにしています。

※お知らせ
「ユキちゃんのブログにBloggerのメンバー登録をしないとコメントができないよ!」と色々な方からご指摘を頂いておりましたが、ようやく設定を変えればいいのだと知り(機械にとても疎いです…)どなたからのコメントも頂けるようになりました。皆様のコメントお待ちしております!

2009年7月24日金曜日

先生というもの

現在、私はフルートとフランス語をお教えしています。

私はあまり「先生」っぽくない先生だと思います。
私自身が生徒さんたちにとっての「友達」で在りたいと思っています。
それには理由があります。

「先生」って聞くとなんだか雲の上の存在、お偉いお方、というようなイメージがありませんか?
小中高生の頃にこうしてはいけません、そうしなければいい大人になれません、と先生から教訓された記憶がたくさんありますし、病院の先生から「これ飲んで3日間は家で安静に寝ていなさい。お風呂は入っちゃだめ!」と言われると、まるで神からの言葉のようにいうこと聞かなきゃ治らない!って思ってしまったり。
先生の意見って絶対的なところがある。すごいパワーを持っている。
いつも私の学生の頃には先生に対してこんなイメージがあったのですが、いざ自分が「先生」という立場に立ってみると、私は私のイメージしていた大きな先生像とはまるで違う。

私は20数年の人生しか持っていない、一人の小娘。

でもだからといって足りないとか、自信がないわけでは決してない。もちろんまだまだ未熟です。成長の途中です。でも今まで生きてきた中で学んで得てきたものがたくさんある、むしろそのことに誇りを持っています。
私の歩んできた道は、私しか持っていないものだから。私の考え方も、私の音楽も、私の身体も、誰一人も同じ物を持っている人はいない。

先生と言う立場に立ってみて始めて、今の自分の持っているものや思考から生徒さん方に伝授する作業が「教える」ということなのだということが分かりました。

背伸びなど出来ないし、する必要はない、等身大の私。
私は先生ではなくて一人の人間として、同じものを好きな人間として、生徒さんたちの友達でありたい。
先生と聞くだけで萎縮してしまい距離を取ってしまった、かつての私。
そんな緊迫した中でレッスンを受けてしまったら、自分を表現することってできないと思います。

「教える」ということによって、いつもたくさんのことを生徒さん方から学ばせていただいています。
大好きなお仕事です。