2009年7月24日金曜日

先生というもの

現在、私はフルートとフランス語をお教えしています。

私はあまり「先生」っぽくない先生だと思います。
私自身が生徒さんたちにとっての「友達」で在りたいと思っています。
それには理由があります。

「先生」って聞くとなんだか雲の上の存在、お偉いお方、というようなイメージがありませんか?
小中高生の頃にこうしてはいけません、そうしなければいい大人になれません、と先生から教訓された記憶がたくさんありますし、病院の先生から「これ飲んで3日間は家で安静に寝ていなさい。お風呂は入っちゃだめ!」と言われると、まるで神からの言葉のようにいうこと聞かなきゃ治らない!って思ってしまったり。
先生の意見って絶対的なところがある。すごいパワーを持っている。
いつも私の学生の頃には先生に対してこんなイメージがあったのですが、いざ自分が「先生」という立場に立ってみると、私は私のイメージしていた大きな先生像とはまるで違う。

私は20数年の人生しか持っていない、一人の小娘。

でもだからといって足りないとか、自信がないわけでは決してない。もちろんまだまだ未熟です。成長の途中です。でも今まで生きてきた中で学んで得てきたものがたくさんある、むしろそのことに誇りを持っています。
私の歩んできた道は、私しか持っていないものだから。私の考え方も、私の音楽も、私の身体も、誰一人も同じ物を持っている人はいない。

先生と言う立場に立ってみて始めて、今の自分の持っているものや思考から生徒さん方に伝授する作業が「教える」ということなのだということが分かりました。

背伸びなど出来ないし、する必要はない、等身大の私。
私は先生ではなくて一人の人間として、同じものを好きな人間として、生徒さんたちの友達でありたい。
先生と聞くだけで萎縮してしまい距離を取ってしまった、かつての私。
そんな緊迫した中でレッスンを受けてしまったら、自分を表現することってできないと思います。

「教える」ということによって、いつもたくさんのことを生徒さん方から学ばせていただいています。
大好きなお仕事です。

2 件のコメント:

  1. こんにちは!久々の更新、待ってましたという感じです!
    等身大でいてくれる先生って、なかなかいないので、
    生徒としたらとても嬉しいですよね。

    フランス語のレッスン風景も楽しみにしてます。

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  2. ごめんなさい。待っていてくださったのですね。
    これからはちょくちょく更新します(頑張る)

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