日曜日は、都内の音楽教室でモダンフルートを教えています。
ここでのレッスンは2月に始まったばかりでまだまだ生徒さんは少ないけれど、すごく楽しい!
フルートを教えるということは、もちろんこれが初めてというわけではないけれど、こうして自分の居場所がやっと定着して、生徒さんと友情を育み、長い目で生徒さんの成長を追っていけるということがとてもうれしい。
でも他人に何かを教える、伝えるということは簡単なことではない。
以前、私は相手と言葉でコミュニケーションを取るのが下手で「日本人のくせに日本語が変」「あなたと話すのには通訳者が必要」とよく言われました(私をご存知の方、笑っています?)
今でもまだ、私の日本語は変だと言われます(!)でも以前と違うのは、相手に何かを伝えようとするときのエネルギー、意欲が大きくなったこと。
だから以前より、熱い人になりました。…いや、実は自分そのものが変わったわけではなく、自分の中にとどめていたものを外に出すようになったのでしょうか。
自分の思っていること、感じていることを、第三者に知ってもらいたい、見てもらいたい、聞いてもらいたい、その気持ちがあふれ出ると、爆発すると、人って一生懸命に自己表現をするものです。
なので、レッスンをするときには、私は生徒さんに全力で自分の思っていることを伝えようとします。
話すのが上手ではなくても、コミュニケーションの方法は他にもたくさんあるのですから。
顔の表情も使います、音や色で自分の気持ちを表現したりもします。
このように理性と相反する、感覚の世界の中で生きている私(アニマル?)
こんな私のレッスンですから、生徒さんに理解して頂いてもらっているのか、ときに心配になります。
尋ねたら、一人の生徒さんがこう答えてくれました。「先生の説明してくれること、すごくよくわかります。言葉じゃなくて、一番大切なのは気持ちです」と。うれしかったなぁ。
というわけで、これからも熱っぽくレッスンしていこうと思います。
今回は全く本題のチョコレートとフルートまで及ばなかった。続きは次回に…
2009年4月20日月曜日
2009年4月16日木曜日
Mademoiselle Neige
今回は、Mademoiselle Neige(マドモワゼル・ネイジュ)についてのお話
オランダ留学時代のこと・・・
ヨーロッパ人にとって、日本は果てしなく遠くてエキゾチックな未知な国。
日本といってパッと、ヨーロッパ人の頭に浮かぶものは「すし」「マンガ」「トヨタ」「みんなカメラをぶらさげている」「牛乳瓶の底めがねをかけている」など・・・なんとも偏ってはいるけれど、間違った情報ではない(!)でしょう。
特に私の住んでいた街にはあまり日本人がいなかったので、もの珍しい存在。
「ユキってどういう意味なの?」とよくよく訊かれました。
日本語は発音が同じでも、漢字によって意味が異なりますね。
私の「ゆき」は「有紀」です。でも、日本語でも自分の名前の由来がよく分かっていない私。
そんなとき「ゆき」と口にして、自然に頭に浮かぶものは「雪」でした。
尋ねられるたびに「私の名前は雪です」と名乗っていたら、私は「雪ちゃん」になってしまった。
Mademoiselle Neige(フランス語)とはMiss Snow(英語)=雪ちゃん
これがブログタイトルの起源です。
オランダ留学時代のこと・・・
ヨーロッパ人にとって、日本は果てしなく遠くてエキゾチックな未知な国。
日本といってパッと、ヨーロッパ人の頭に浮かぶものは「すし」「マンガ」「トヨタ」「みんなカメラをぶらさげている」「牛乳瓶の底めがねをかけている」など・・・なんとも偏ってはいるけれど、間違った情報ではない(!)でしょう。
特に私の住んでいた街にはあまり日本人がいなかったので、もの珍しい存在。
「ユキってどういう意味なの?」とよくよく訊かれました。
日本語は発音が同じでも、漢字によって意味が異なりますね。
私の「ゆき」は「有紀」です。でも、日本語でも自分の名前の由来がよく分かっていない私。
そんなとき「ゆき」と口にして、自然に頭に浮かぶものは「雪」でした。
尋ねられるたびに「私の名前は雪です」と名乗っていたら、私は「雪ちゃん」になってしまった。
Mademoiselle Neige(フランス語)とはMiss Snow(英語)=雪ちゃん
これがブログタイトルの起源です。
2009年4月12日日曜日
桜

桜が散っていく・・・
今年は、5年ぶりに桜を堪能したからなのか、もしくはオランダに行っている間に年齢を重ね、風情を感じられるようになったのか(!)・・・なんだか自分でも理由はよく分からないけど、今まで生きてきた二十数年間の内でこんなにも桜が美しいと感じたことはありません。
ある人がこんなことを言っていました。「桜を見て心を奪われない人はこの世の中にいないでしょう。桜を見た瞬間、自分の中にある嫌なことを全て忘れてハッピーになってしまうのです。」
確かに、男性も女性も子供も若者もお年よりも外国の人でも、みんな桜を見るのが好きですね。この時期は桜を見ようと公園はお花見の人でいっぱいです。みんな桜を美しいと思う。無条件に。でも桜は何も飾っていない、自然のままの姿。それだけでこんなにも美しい。すごい桜。
そしてふと、自分のしている音楽のことを桜と重ねてみた。人にはそれぞれ好きな音楽、嫌いな音楽と好みがある。自分がいくらこの音楽が素敵だと思っていても、他の人がそう思うとは限らない。ある人にはそれはただ単に騒音に聞こえるだけかもしれない。だから桜のように全ての人が無条件に美しいと感じる音楽なんて存在しないのだろうか・・・うーむ。
写真:目黒川沿い桜並木にて、吉岡氏による撮影
2009年4月10日金曜日
5月16日(土)バロック・フルートとヴァイオリンの調べ

ゴールデン・ウィーク明けの5月16日(土)に<バロック・フルートとヴァイオリンのデュオコンサート>を行います。
日本で演奏活動を始めてから、バロック・フルートを見るのも聴くのも初めてという方に多く出会います。
「フルートって木製だったのね!だから木管楽器の仲間なのね!知らなかったわ」「木の音って柔らかくて心地いいですね」などと演奏後にお客様から感想を頂きます。
そこで、より多くの方に古楽の魅力を知っていただきたいという願いから、当時の歴史背景や楽器の説明、作曲家についてなど・・・古楽初心者の方にも分かりやすい解説を交えながらのレクチャーコンサートを展開していこうと考えました。
第一回目のゲストにはバロック・ヴァイオリニストの小田切弘美さんをお迎えします。彼女は現在、東京藝術大学の学生さんです。
プログラムはデュオがメインですが、バッハのヴァイオリンのソロソナタも聴き処です。
演奏会の後にはミニパーティがございます。皆様のご来場心よりお待ちしております!
時: 5月16日(土)14時(13時30分開場)
場所: ハーモニーホール (田園都市線の青葉台駅から徒歩5分)
料金: 全席自由2000円 (お茶会券込み)
出演者: 長島有紀(バロック・フルート) 小田切弘美(バロック・ヴァイオリン)
チケット予約・お問い合わせ kiyumashigana (at) yahoo.co.jp
※右のチラシに開場までの地図など詳細が載っております。
写真をクリックすると拡大されます
2009年4月7日火曜日
ようこそ
こんにちは、みなさま
桜が美しい季節ですね。
私はそんな美しい桜から目が離せず、あのピンク色を街で発見すると、道を歩いていても、自転車に乗っていても、夜でも昼でも桜に見とれて車に轢かれそう、電柱や家にぶつかりそうになっています。
でもそんな危険を冒しても、桜はこの一瞬にしか咲いてくれないのだと思うと見逃せないのです。
明日にはもう散ってしまうのかなと思うと、顔が悲しくなってしまうのです。
昨年の4月、私はオランダでの留学生活を終えて日本に帰ってきました。
日本に到着した日は、暖かかで穏やかな陽気でした。日本で春を迎えるのは実に4年ぶりのことでした。
異国の地から疲れて帰ってきた私に、優しくおかえりと言ってくれました。
成田空港から電車に乗って自宅に向かう途中、田園風景をぼーっと眺めていた。
車窓から桃色の桜が見える。とても美しい日本特有の風景。顔がほころぶ。
これから日本で私の新しい生活が始まる・・・期待と不安の入り混じった複雑な気持ち。
あの日から丸一年が経ちました。時が経つのはとても早い。
何をするにもカタツムリのようにゆっくりで不器用な私ですが、自分の音楽をより多くの方に聴いて頂きたいという願いから、日々演奏活動の幅を広げていこうと励んでいます。
このブログでは、私の出演する演奏会のご案内や日々の出来事などをご紹介させていただこうと思っております。
みなさま、どうぞ宜しくお願いいたします。
桜が美しい季節ですね。
私はそんな美しい桜から目が離せず、あのピンク色を街で発見すると、道を歩いていても、自転車に乗っていても、夜でも昼でも桜に見とれて車に轢かれそう、電柱や家にぶつかりそうになっています。
でもそんな危険を冒しても、桜はこの一瞬にしか咲いてくれないのだと思うと見逃せないのです。
明日にはもう散ってしまうのかなと思うと、顔が悲しくなってしまうのです。
昨年の4月、私はオランダでの留学生活を終えて日本に帰ってきました。
日本に到着した日は、暖かかで穏やかな陽気でした。日本で春を迎えるのは実に4年ぶりのことでした。
異国の地から疲れて帰ってきた私に、優しくおかえりと言ってくれました。
成田空港から電車に乗って自宅に向かう途中、田園風景をぼーっと眺めていた。
車窓から桃色の桜が見える。とても美しい日本特有の風景。顔がほころぶ。
これから日本で私の新しい生活が始まる・・・期待と不安の入り混じった複雑な気持ち。
あの日から丸一年が経ちました。時が経つのはとても早い。
何をするにもカタツムリのようにゆっくりで不器用な私ですが、自分の音楽をより多くの方に聴いて頂きたいという願いから、日々演奏活動の幅を広げていこうと励んでいます。
このブログでは、私の出演する演奏会のご案内や日々の出来事などをご紹介させていただこうと思っております。
みなさま、どうぞ宜しくお願いいたします。
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