2010年12月31日金曜日

<ポール・クローデルの百扇帳Ⅱ>


まず、23日の古楽レクチャーコンサートが好評のうちに終了いたしましたこと、ここに厚くお礼申し上げます。
年の暮れのお忙しい時期にお集まり下さいまして、どうもありがとうございました!

次回は2010年2月27日(日)「舞」というテーマでバロック・ダンサーをお迎えして、バロック・フルート、バロック・ヴァイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバ、リュートという5人の編成で舞曲を中心にお送りいたします。
チラシや詳細は後日お知らせいたします、お楽しみに。


さて、年明けてすぐ1月4日(火)西洋の古楽器と和楽器のアンサンブルオーケストラ・室町アンサンブル<ポール・クローデルの百扇帖Ⅱ>に出演いたします。

待ってました、このカオスぶり!
即興性を楽しみ、さまざまな芸術(音楽+舞踏、西洋+和etc...)の融合を楽しむこのオーケストラ。
年末は毎日メンバーでリハーサルに明け暮れました!またまたすごいものがこの日に生みだされることになるでしょう。
お楽しみに!皆様、是非ご来場下さい。   

日 時 | 2011年01月04日(火)
     開場18:00 プレトーク18:30
     開演19:00
会 場 |東京文化会館小ホール
    http://www.t-bunka.jp/index.html
住 所 |東京都台東区上野公園5-45
料 金 |一般4,000円 学生2,500円
チケット問合せ|カメラ―タ・トウキョウ Tel:03-5790-5560 


今年もあとわずか、あっという間の1年間にいろいろなことがありました。

毎年、私はお正月に兄弟で人生ゲームを楽しみます。縄跳びとかもする。

みなさま、どうぞ良いお年をお迎え下さい。

2010年11月29日月曜日

第5回古楽レクチャーコンサート<NOEL>


私の企画コンサートシリーズ<第5回古楽レクチャーコンサート>のお知らせです!


季節にちなんで、今回のテーマは<NOEL>
ルネサンス、バロック、クラシック・・・と様々な時代のクリスマス曲を演奏いたします♪
古楽器の柔らかく温かで優しい音色は、クリスマスにぴったり^^

ゲストにはバロックオーボエ奏者の小野智子さんとリュート(テオルボ)奏者の佐藤亜紀子さんにお越し頂きます。

このコンサートは音楽をピリオド楽器で楽しんでいただきながら、合間に楽器や歴史のお話などを挟んだレクチャー付きコンサートです、公演後にはお客様と演奏者との交流の場『お茶会』もございます!

ご来場お待ちいたしております^^


日時:12月23日(木・祝)15時
 
場所:青葉台ハーモニーホール(田園都市線・青葉台駅より徒歩5分)
 
チケット:全席自由、前売り3000円(当日3500円)
 
 
チケットご予約・お問い合わせkiyumashigana(at)yahoo.co.jp
 
※チラシをクリックすると、プログラムや会場までの地図などの詳細がご覧になれます

2010年11月14日日曜日

チバロック?コンサート



来たる11月20日(土)、千葉県市川市の市川木内ギャラリーにおいて「チバロック?コンサート」に出演します。

このコンサートは千葉在住のバロック・オーボエ奏者・小野智子さんの「故郷、我が千葉に古楽を!」という熱い想いから「千葉+バロック=チバロック?コンサート」が誕生いたしました。

小野さんは普段控えめで華奢な可愛い女性なのですが、「わたし・・・私、オーボエが大好きなんです!」という突然の力強い告白に驚き(笑)、彼女の音楽に対する熱くて真っすぐな胸の内を感じました。

プログラムはパーセル、テレマン、ボワモルティエ、マレなどバロック三昧!

豊かに朗々と鳴り響くバロック・オーボエ、優雅で柔らかなバロック・フルート、そして繊細でとてもキュートな音色のリュートのトリオでお送りいたします。
これら3つの楽器が合わさると、温かく心地よいハーモニーが生まれます。

千葉県在住の方は是非!そしてそうでない方も!皆様のご来場お待ちいたしております^^

なお同メンバーで12月19日(日)に東京・御茶ノ水でクリスマスコンサートを致します!

バロック・オーボエ:小野智子
13歳よりオーボエを始める。洗足学園音楽大学卒業。
モダンオーボエを小林裕、小川綾子の各氏に、室内楽を千葉直師、荻原清次の各氏に師事。
大学卒業後バロックオーボエを始め、三宮正満氏に師事。

東京芸術大学音楽学部楽理科卒。在学中に左近径介氏と水戸茂雄氏にリュートの指導を受ける。ドイツ国立ケル ン音楽大学でコンラート・ユングヘーネル氏に師事し、2000年にソリスト・ディプロマ取得。その後、スイスのバーゼル・スコラ・カントールムでホプキン ソン・スミス氏に師事。2003年に帰国。同年より2010年3月まで東京芸術大学音楽学部古楽科教育研究助手を務める。演奏ではバロックリュートのソロ リサイタル、リュートのデュオ、歌手やアンサンブルとの共演、バロックオペラに出演など多彩な活動を展開中。「アンサンブル室町」「ラ・ストラヴァガン ツァ東京」「Seven Tears Consort」メンバー。
 2009年には台東区芸術文化支援制度対象事業として音楽物語「ジョン・ダウランド物語」をプロデュースし、好評を博した。また日本リュート協会の会員として、会報にリュートに関する様々なテーマの記事を執筆している。
 現在、アイゼナハ音楽院リュートクラス講師。アトリエ楽古主宰。千葉県市川市在住。


日時:11月20日(土)14時開演(13時半開場)
会場:市川市木内ギャラリー
料金:2000円

チケット予約・お問い合わせ先
電話090-6495-2004(小野)
e-mail:onodesuyo(at)hotmail.co.jp ※(at)を@に直してお送りください。





2010年10月31日日曜日

ILLUMS日本橋店オープニングコンサート







2010年10月28日、日本橋のYUITOに北欧インテリアのセレクトショップILLUMSが新しくオープンいたしました!
そのための、オープニング祝賀コンサートといたしまして演奏をさせて頂きました。
テーマは「北欧×お江戸日本橋」ということでILLUMSさんから頂き、企画から構成を練り練り・・・
これまでの私の人生の中で、北欧にも江戸時代にも接点が全く無かったもので最初は頭を抱えていましたが、調べ始めたところ、興味深くてどんどんのめり込み…ついには嵌ってしまいました!
北欧にも江戸にもそれぞれ他国に類を見ない独自の文化が育っていました。
全く接点のなさそうなこの2つの文化圏から意外な共通点が見つかったり、調べてみると色々な発見が多くて奥の深いテーマでした。とても面白かった!
今回、一緒に演奏にご協力して頂きました音楽家は、以前<青葉台レクチャーコンサート>に出演頂いた筝奏者の平田紀子さんとリュート奏者の橋口淳一さんです。
橋口さんには低音の出るキタローネという長ーいネック(写真参照)の楽器を演奏していただきました。
フルート・筝・キタローネという和と洋の古典楽器で3重奏をしました。
優しく柔らかい音色の癒し系トリオです(笑)
ご協力頂いた音楽家のお二人、ILLUMSの温かな矢野さん、いつもお洒落な小西さん、そしてこの素晴らしい機会を与えて下さった広野社長に深くお礼を申し上げたいと思います。
ありがとうございました。
これからのILLUMSさんの益々の繁栄を心よりお祈り申し上げます。
長島有紀




2010年10月7日木曜日

バロック・ダンスを踊るin藝祭




秋ですね・・・涼しい風が心地よく、金木犀が香り、物思いに耽ってぷらぷらっとするにはとても良い季節になりました。

と、また随分記事をほったらかしにしてしまいましたが(汗)、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて時は9月の頭に遡りまして、「藝祭」(東京藝術大学の学園祭)でバロック・ダンスを踊りました!
舞踏家の市瀬陽子先生のご指導の下「バロック・ダンス同好会」は今年で創立3年目を迎え、和気藹々とゆるりなムードの中(汗びっしょりですが)メンバー一同楽しんで踊っています。
「バロック・ダンス」は現代の「クラシック・バレエ」の祖先で、その昔、王公貴族に好まれていたダンスです。
写真からなんとなく雰囲気が伝わるでしょうか?こんなふんわりパニエ入りのドレスを着て優雅に(私は冷や汗ものでしたが…)踊ります。
そうそう、同好会に参加して第一日目、あわあわと必死に練習しているところへ、なんと恩師の前田りり子先生がいらして…「わぉ先生、ご無沙汰しております!でもでも…まさかこんなところで!」ということで久々の再会&先生は私の部活の先輩ということになりました(笑)
りり子先生とダンスで共演できるなんて、まさか夢にも思わず…光栄です!
りり子先生は笛はもちろんのこと、ダンスもとてもお上手でパッションが感じられます!
今回は初参加だったので、簡単なステップのダンスに配役を(メヌエットとガヴォット)頂きましたが、次回はもう少し複雑なものに挑戦したい!
部員の皆様、そしてりり子先生、市瀬先生、宜しくお願いいたします。
写真㊤公演後にパチリとメンバーの皆さんで
   ㊦笛の恩師である前田りり子先生と2ショット!




2010年8月5日木曜日

山のさんの結婚式


真夏ですね!みなさん夏を楽しんでいますか?

どんどん、まる焦げ焦げになっていく私・・・
「わぁ、真っ黒!南の島にでもバカンスに行ったの?」と会う人会う人に訊かれるのですが、残念ながら・・・どこにも行ってません(笑)

でも先月、名古屋に行ってきました!中高の同級生、山のさん(ニックネーム)の結婚式へ♪

お二人は神社で式を挙げられてから、大名行列のように花嫁婿を筆頭にぞろぞろとみんなで移動、披露宴会場へ・・・
「徳川園」という、あの徳川家と深い縁のある美しい日本庭園の中にある建物の中で行なわれました。
山ちゃん、着物姿もドレスも美しかったなぁ。

おいしい料理に堪能し、美しい花嫁さんに見とれ目の保養をしながら、花婿さんの軽快な歌と踊りで楽しんでいたら・・・あっと!新幹線の時間が迫ってる!
なんと、この日名古屋行きの新幹線に乗り遅れたので(まさかでしょ?)、慌てて会場を飛び出しダッシュ!帰りの新幹線には何とか間に合いました。

この日は結婚式が始まる前に、名古屋の熱い音楽家・中村貴志さんと再会し、話に盛り上がりました(中村さん、さすが地元っ子!自転車で颯爽と現れ、そして消えていきました)

そして昔からの友人たちとたわいのないことで笑い戯れる時間はなんと温かいものでしょう・・・

披露宴ではお二人のリクエスト曲である、エディット・ピアフの「愛の賛歌」を祝賀として演奏させていただきました♪この曲とても好き。

山のご夫妻、いつまでもお幸せに!

2010年7月3日土曜日

オランダ!

いよいよサッカーワールドカップが大詰めになって参りました!

日本は負けてしまいましたが、熱い試合に胸打たれました。

いやぁ良く頑張りました、にっぽん!

さて、昨日はオランダVSブラジル戦。

その試合の前半後半の休憩途中に、とある友人からオランダ留学時代に私が住んでいた建物の写真が私の元に送られてきて眺めていたら、オランダ生活の思い出やオランダ人との思い出が一気に脳に蘇り懐かしくなり、後半戦は一層熱くオランダ応援に力が入りました。

がんばれ、オランダ!

2010年6月19日土曜日

祝夏&加藤由梨さんからのメッセージ


ようやく暖かくてとても嬉しい季節になってきました(今年は春がなくて、じめじめに入ってしまいましたが)

とにもかくにも、VIVA夏!です。

太陽を自ら進んで浴びている私はすでに真っ黒焦げの道に入っておりますが、みなさんは?

さて、前回のコンサートでヴァージナルを弾いてくださった、加藤由梨さんより、コンサートを終えてのご感想を頂きました♪


今回の公演は、本当に温かさを感じました。
お客さま、ゆきさんのご家族、お友達、そしてもちろんご一緒させて頂いた中村さん、ゆきさん。
お客さまとの距離が近くみんなで一つの空間を共有できたことがとても幸せでした。 コンサート後のお茶会で、お客様の生の声が聞けたことも有り難かったです。

演奏はとても楽しかったです! 具体的には、一番最初に演奏したオー・ソレ・ミーオで中村さんがいつもよりさ らにノリノリで歌われていたので、「おぉ!すごい!本番なんだな」と興奮したのは覚えています。

終わった後、ヴァージナルに興味を持ったお客さまが集まってくださったことも大変嬉しかったです。

3人とも音楽性はそれぞれ違うと思いますが、中村さんもゆきさんも、根本の表現はよい
意味でとてもシンプルで、音楽に対して謙虚さを感じます。 お二人とも私の憧れの演奏家です!

加藤由梨



と由梨ちゃん、演奏会をとても楽しんでくださったようで嬉しいです。


そうそう、公演後にたくさんヴァージナルの周りにお客様が集まって彼女が解説をして下さいました。(写真はそのときの様子)
みなさん、初めて見る楽器に興味津々だったようです!

とても可愛くて素直な由梨ちゃん、これからがとっても楽しみな鍵盤奏者です!
また一緒に演奏できる日を楽しみにしています。雪

2010年6月1日火曜日

<イタリアの宴>公演を終えて「中村貴志さん」インタビュー



中村さん、改めまして・・・ 堂々とした立派な美声と、興味深く楽しいトークをどうもありがとうございました! はるばるご自身の活動の本拠地である大阪&名古屋から、この日のためにいらしてくださったことに感謝いたします。

<イタリアの宴のプログラム>

E.d.カプア わが太陽 オー・ソレ・ミオ(編曲:中村貴志)
G.カッチーニ 愛の神よ、何を待っているのですか?
G.カッチーニ アマリッリ
G.カリッシミ 勝利だ、わが心よ
F.ドゥランテ 愛に満ちた処女よ
A.スカルラッティ 陽はすでにガンジス川から
G.F.ヘンデル 調子の良い鍛冶屋
J.S.バッハ プレリュード
R.L.ボッケリーニ メヌエット
G.P.テレマン 教会ソロ・カンタータ「私はキリストの死でもって洗礼を受ける」
G.F.ヘンデル 私を泣かせて下さい
G.F.ヘンデル 木陰で (オンブラ・マイ・フ)

アンコール
T.ジョルダーニ わが愛しの人よ



今回の公演を終えてご感想を頂けますか?


中村:
一言、とっても楽しいコンサートだったということ。
終演後の宴、良いですね!聴いて下さった方々と率直にお話しできるのが良かった。 でも、良い演奏をしないと、終演後のパーティーは嫌ですけどね(笑)。

雪:
私にとってコンサート後にお客様と直接お話しをする場は、コミュニケーションのための貴重な時間です。
「音楽」というひとつの手段を通じて、これまでの人生に私は素晴らしい人々に出会うことができました。 そしてきっとこれからもどんどんその輪が広がっていく。 人と人とのつながりが円滑になり、個々が温かい助け合いの心を持ってつながっていくと、潤いのある世の中になるのではないかなぁ・・・なんてちょっと大きな話になってしまったけれど。


今回のプログラム・演奏について


中村:
今回はイタリアがテーマということで、声楽家が初歩の段階で必ず勉強する
「イタリア古典歌曲」を8曲取り上げさせて頂きました。 そのことで自分自身が声楽家としての原点に帰ることができ、声楽の基礎を再認識することができました。
また、ピリオド楽器と演奏できたというのも非常に大きなことですね。 最近は古楽の本番が少ないのですが、僕は古楽が好きですし、ピリオド奏法あるいは ピリオド唱法が僕の根本にあります。今回自分の根本も再認識することができま した。このコンサートで得た糧は非常に大きいです。 僕は今回の出来に満足しています。良い歌唱を披露できたと自負しています
アマリッリ以外は(笑)。アマリッリは難しい。本来は初心者が歌う曲ではな
いですね。
 3人で演奏したテレマンの教会ソロ・カンタータがとっても面白かった。練 習の段階からエキサイティングしてました。合わせの前まではそれぞれで練習し て、それぞれで音楽を作ってきますが、合わせの段階で融合して、音楽が広がっ ていく。まさにこれがアンサンブルの醍醐味ですが、それを大いに味わうことが できました。本当に楽しかった!

雪: とても素敵でしたよ、中村さんの歌♪ 個人的に、カッチーニの作品の<歌とヴァージナル>のルネサンスの響きがとても美しいと思いました。 そして「オー・ソ~レ・ミオ!」も新鮮で楽しかったです!
いや、またヘンデルのオペラのアリアは美しすぎました・・・。どれもこれもよかったです! 今では「私、中村さんのファンになっちゃったわ!」とあちこちで発生中! こちらにも中村ファンがたくさん出来ちゃいましたよ!また、帰ってきてね♪

お互い演奏者の音楽性のキャラクターの相違、相似について

中村: 今回の3人は性格も持ち味も違いますが、合いましたね。
特に長島さんとは初め
て会った時から何か通ずるものがあった。
今回じっくりと共演できて大変幸せで
す。
また一緒に音楽しましょう!

雪: まぁ・・・光栄なお言葉です。どうも有難うございます。
はい!喜んで。また打ち合わせいたしましょう!

たしかに面白い3人の取り合わせでしたね。
堂々と落ち着いている中村さん、ほのぼのほんわかな加藤由梨ちゃん、はちゃめちゃで突飛な私と・・・みんな違う。
これからも色々な舞台を考えて行きたいと思っております。

これからも中村貴志さんのますますのご活躍をお祈りしております!雪

中村貴志さんのブログでも<イタリアの宴>の模様を記載してくださいました!




2010年5月30日日曜日

Grazie!!



どうもありがとうございました!

昨日、第4回古楽レクチャーコンサート<イタリアの宴>を無事に公演することができました。

お忙しい中いらしてくださった皆様方、そしていつも未熟な私を応援してくださる方々に、多大なる感謝の気持ちをこめましてここに厚くお礼を申し上げます。

テノール歌手の中村貴志さん、ヴァージナル奏者の加藤由梨さん、素晴らしい演奏とお話をどうもありがとうございました!

ゲストのお二人には「コンサートを終えて」と題しましてインタビューにご登場頂く予定でございます。
コンサートの模様などもそちらで詳しくご紹介させていただこうと思っております。どうぞお楽しみに♪

とっても楽しかったです!



写真
㊤:左から、テノール中村さん、加藤さん、私
㊦:左後ろから、美術担当えりせさん(いつも素敵なチラシを作ってくださいます)、いつも乙女な飛鳥さん、高校のときの担任の天羽先生(とんでもないワルガキだった私をいまでも温かく見守ってくださる素晴らしい方)、お馴染み受付嬢のキュートな悦子さん、前左から、中村さん、加藤さん、私、これから日本舞踊家になってしまう(?)かも期待の星Vincent

2010年5月18日火曜日

インタビュー②~ヴァージナリスト・加藤由梨さん~


インタビューの第2回目には

5月29日のコンサートのゲスト、ヴァージナル奏者の加藤由梨さんに

登場していただきました!



加藤さんは東京藝術大学の古楽器科でチェンバロを専攻している現役の学生さん

でありながら、積極的に活発な演奏活動を行なっている期待の星

とっても素直で優しくて、小柄で声が高く笑顔のかわゆい女の子。ほわほわっとしている

けれど、芯はしっかりしていて流されない、音楽に情熱のある由梨ちゃん。





さぁ、いざ突撃インタビューのお時間です!

1、加藤さんの音楽活動の内容についてお話下さい。
 
由梨:普段はソロはもちろん、色んな楽器とアンサンブルをして楽しんでいます。機会
があれば発表もしています。
また、定期的に地元の小さな喫茶店や教会で演奏会を開いています。





雪:由梨ちゃんの故郷・豊橋の味のある木造建築の教会で、由梨ちゃんと由梨ママが主催する

Step by Stepコンサート」に私も昨年ご招待いただきました。

とても暖かで和やかな地元の由梨ちゃんファンのお客様で会場は満杯!

お客様と演奏家が一体化できる演奏会は私にとっても心に残る良い思い出となりました。



彼女の企画する「step by stepコンサート」と私の企画する「青葉台アフターヌーンティ・コンサート」とは、

主旨の通じたものがあると思います。

私も地元の人々やクラシック音楽に通じていない方にも、小難しい学問的なこと抜きに

ただただ古楽の素朴で美しい音色を知っていただきたい、味わっていただきたい

という思いで続けさせていただいております。



今回の5月29日の公演で第4回目、1周年を迎えます!

これからもどうぞ宜しくお願いいたします。







2、ヴァージナルの魅力について教えてください。そして今回選曲された曲の魅力
と聴きどころはどんなところでしょうか?
 
由梨:ヴァージナルの一番の魅力は音色だと思います。ヴァージナルはチェンバロの仲
間ですが、見た目はとても小さいです。しかし、音はとってもパワフルで、よい
意味で潔く・・つまり、小さいのに中にはたくさんのエネルギーが詰まっているということです。そんなところに惹かれています。
 
今回演奏するヘンデル作曲の「調子のよい鍛冶屋」は題名の通り、とても調子が
よく活発な曲です。
変奏曲なのですが、だんだん音の数が増え、どんどん盛り上がっていくところが
魅力だと思います。
とても親しみやすいメロディーなので、楽しんで聞いて頂けたら嬉しいです。




雪:ほぅ・・・

ヴァージナルどんな音のする楽器なのでしょうね!聴いてみたいですね^^

さぁ、29日(土)はいざ青葉台へ!



皆様のお越しをお待ちしております!



2010年4月25日日曜日

インタビュー①~テノール歌手・中村貴志さん~


次回の古楽レクチャーコンサート5月29日(土)「イタリアの宴」のゲスト
中村貴志さんに突撃インタビュー!

中村さんは歌手であり、そしてまた指揮者であり、作曲もしてしまいます!
彼はルネサンス~現代までと幅広い時代の音楽に精通しています。
こんなにもマルチな中村さん。
お話をすると知的でオープンな精神の持ち主、努力家でオプティミストなお人柄、
そして音楽に対する熱い情熱が伝わってきます(ついでに人情もとても厚いです!)
そしてお若いのに、何物にもとらわれない独自の哲学の持ち主でいらっしゃる。

以前、私の記事「人物百科①」の中で中村さんをクローズアップさせていただいた際には
私の目から見た彼を描写させていただきました。
しかし今回は幸運にもご本人に語っていただくチャンスを頂きました。


:中村さんの音楽活動の内容と、どのようにして(どのような経位で)ルネサン
スから現代までという、幅広いレパートリーをお持ちなのですか?

中村僕は中学2年生の時にL.v.ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱付」を聴いて感動して
いわゆるクラシック音楽が好きになりました。
高校1年生の時、偶
然観たクラシック音楽のテレビ番組で現代の前衛音楽が演奏されました。
僕はそ
れを聴いて大変ショックを受けました
ベートーヴェンのような作品が音楽だと
思っていた僕は「これが音楽なのか!?」と思いました。
一方で、生涯音楽を追
求していきたいと思いました。
つまり現代音楽を聴いたことがプロの音楽家にな
るきっかけなんですね。
それから時代を遡って勉強していったんです。
遡ってい
って、僕のできるいちばん古い音楽はルネサンスだと思っています。
ルネサンス
以降で僕のできる音楽はどんどんやっていきたい。
理解できたら、時代も国も飛
び越えられます。それが音楽の素晴らしさです。

:ほぅ…


:声楽の魅力について教えてください。
そして今回選曲されたイタリア歌曲の魅力とその聴きどころはどんなところでしょうか?

中村声楽の魅力は肉体から音を発することです。つまり音のすべてを自分自身で
作り上げることができる。
また極端な例えですが、楽器は誰が演奏しても、そ
の楽器の音がしますが、
声は個人個人違います。音色は多彩で千差万別です。

今回取り上げたイタリアの歌は声楽の基礎を学ぶために、現在でも世界規模で
広く歌われています。
400年から300年前の歌が時代によって多少形が変えられ
てはいるものの、
歌い継がれているのはすごいですよね。
イタリアの歌には万人
に愛される旋律と歌心があるように感じますそれが魅力です。
今回は原点に立
ち返って、原典に近い形で演奏します。これが聴きどころです。

:ほぅ、なるほど…
「中村貴志」という楽器の音色を聴かせて頂けるのを楽しみにしております!

実際、中村さんご自身が原曲から書き起こして下さったイタリア歌曲の楽譜は、現在音大生の間で
最もよく使われる市販のエディションのものと、色々違うところがあって興味深いです。
そう、かつて私も学生の頃に声楽のレッスンでイタリア歌曲を歌った記憶が蘇ってきました…
シンプルで明確で美しいイタリアの古典音楽は、イタリア人の
気質に関連しているのでしょうね。
そして燃えるような恋心や切なく身を裂かれるほどの恋に狂ったテーマの詩が
非常に多いのも特徴ですね!
恋を自由に謳歌する、陽気で奔放なイタリア人を中村さんはどう演じて下さるのか…
当日のお楽しみです!


:中村さんはよくヨーロッパの海外ツアー公演に行かれるので、イタリアもよ
くご存知かと思われますが、ずばり中村さんの感じる「イタリア」の印象につい
て少しお話し頂けますか?

中村よくは行かないのですが(笑)
しかもイタリアに行ったのは昨年8月が
初めてです(笑)
僕はドイツにはたびたび訪れますが、なぜかいつもホッとします。
落ち着き
ます。ビールが大好きですし、ドイツ音楽も好きですし、
ドイツの森の多いとこ
ろも好きですし、ドイツのあらゆる物事を受け入れられます。
僕の前世はドイツ
人だったと確信しています(笑)
もしかしたら、遠い遠い昔のドイツ人の血が
混ざっているかもしれません。
日本人らしくないってよく言われますし(笑)
ヨーロッパの他の国に行っても、大きな衝撃を受けることはないのですが、
イタ
リアは違いました。
イタリアを巡って大いに衝撃を受けました。町の至る所に歴
史の重みを感じるのです。
もちろん他の国にも歴史の重みを感じるものはありま
すが、
イタリアはその比ではありません。
しかもそれが当たり前のように存在
するのです。
イタリアは地中海に面しており、貿易で栄えた国です。多くの国と交流があ
ったわけです。
そういう中で多種多様の人々が集まり、多種多様の文化が集まり
イタリアは独自の文化を
作り上げ、ヨーロッパに発信していきました。
だから
イタリアにはヨーロッパの原点があると言えるでしょう。

:そうか中村さんはドイツ人だったのですね…確かにいつもビールがぶのみ!(笑)

現在も歴史建造物が、そこかしこに残るイタリアはまるで町全体が巨大な遺跡のよう。
当時のイタリアにどんな人々がいて、どんな文化を持っていたのか?
また当時№1の文化の先進国であったイタリアが周りのヨーロッパの国々に与えた影響などを
今回のレクチャーで詳しく解説させていただきたいと思っております!

:最後に、中村貴志さんご自身についてのお話を伺いたいと思います。
①声楽家の道を歩もうと思ったきっかけ
中村声楽は打楽器とともに音楽の最も原始的な手段です。
音楽の根本です。それ
を学びたいと思いました。
しかし、僕は声楽家かと言われるとそれだけじゃない。
指揮もしますし、
合唱指揮もしますし、編曲もします。
どれもが同じ比重です。相互に作用して、
音楽家「中村貴志」を作り出しています。



②これからしたいこと(音楽でも人生においてのことでも)

音楽においては日本の作品、
特に明治から第二次世界対戦前後までの作品を
積極的に取り上げ広めていきたい。
この頃の日本の作品はあまり知られていま
せん。
日本人として生まれたので、日本の文化を担いたい。
  
人生においては結婚して家庭を持つことかな。

:おぉ!素晴らしいと思います!
私も日本人の持っている特有の「よさ」というものを表に出していくこと
または新しい角度からのアプローチがしたいと考えております。
例えば、前回の和楽器と古楽器とのコラボレーションはとても興味深いものでした。
日本の伝統芸術は美しいです。

中村パパ(笑)見てみたい^^幸せな家庭が築けると思います。



③ご自身の「モットー」
  生きること。生き抜くこと。

:強く共感します↑そぅ生きること!


中村さん、熱いメッセージをどうもありがとうございました!
5月のコンサートで共演できることを心より楽しみにしております。








2010年4月12日月曜日

第4回古楽レクチャーコンサート<イタリアの宴>




です!皆様いかがお過ごしでしょうか?
新年度が始まり、ご自身やご家族の方が会社や学校などで新しい生活環境に身を置かれる方々もたくさんいらっしゃることと思います、心機一転がんばりましょう!
そして寒暖の差が入り混じる日々、どうか体調管理にお気をつけて。

さて今日は、来る5月29日(土)に行なわれる古楽レクチャーコンサートのお知らせです♪


今回のテーマはイタリアの宴>

イタリアの古典歌曲や鍵盤楽曲を中心に、甘い美声のテノール歌手(中村貴志)と柔らかな音色の木製のバロック・フルート(長島有紀)そして独特な音色を持つ箱型の鍵盤楽器ヴァージナル(加藤由梨)、以上3人の演奏者が心地よい爽やかな初夏の昼下がりを皆さまにお届けいたします。

※出演者のプロフィール詳細は、チラシに記載されております。

~宴(公演後のパーティ)~目と耳、そして味覚からもイタリアの宴をご堪能あれ♪

演奏者とお客様との交流の場として公演終了後に設けた<お茶会>は、聴覚を楽しませた後に味覚を堪能させる、コンサートのもう一つの楽しみとして恒例の行事となりました。
様々な種類の手作りケーキやクッキーが並ぶテーブルを囲んでの宴!今回はイタリアにちなんだメニューも登場予定です。


2010年5月29日(土) 15時開演(14時30分開場) 青葉台ハーモニーホール

チケット全席自由 ※宴(パーティ)券付き

一般 前売り3000円(当日3500円)学生2500円、小学生以下1500円


プログラム


G.カッチーニ:イタリア古典歌曲より「アマリッリ」「愛の神よ、何を待っているのですか?」

G.F.ヘンデル:「木陰で(オンブラ・マイ・フ)」「私を泣かせて下さい」
G.P.テーレマン:72の教会ソロ・カンタータより「私はキリストの死で持ってもって洗礼を受ける」
J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻より 第1番 プレリュード
G.フレスコバルディ:トッカータ第8番   他

チケットのご予約・お問い合わせはkiyumashigana(at)yahoo.co.jpまで。

※会場までの地図など詳細はチラシをご覧下さい。クリックすると大きくなります。

チラシ制作 ELISE





































2010年2月28日日曜日

どうもありがとうございました~和と洋の融合~



昨日、 古楽レクチャーコンサートの第3回目<和と洋の融合:バロック・フルート+尺八+筝>の公演が行われました。
朝は雨が降っていたので、お足元が悪かったにもかかわらず、たーくさんのお客様にいらして頂きまして会場は満員!みなさまご来場どうもありがとうございました^^
一般的に東洋(日本)と西洋というと相反する性質を持つものとして捉えられます。
しかし意外にもこの両極の2つの音色を掛け合わせると生み出される音色の美しさ、可能性を感じたきっかけは、私がオランダに留学中のことでした。
私の住んでいた町にはあまり日本人はおりませんでした。
遠い謎めいた国から来た女の子に人々は興味津々で、よくよく日本についての質問をされました。あるとき「日本の曲を吹いてくれ!」とリクエストされ、戸惑いながらも<さくらさくら>を演奏したときのこと…西洋の古楽器は日本の音楽に合う!と感じたのが始まりでした。
実はバロック・フルートは現代のフルートよりも尺八や篠笛の音色に似ている気がします。確かによく見るとたくさんの共通点があって、その材質がどちらも木製だということが最も大きな要素なのではないかと思います。
それから昨年の秋に、ローラン・テシュネ氏の企画・主催する和楽器と古楽器とのオーケストラ<アンサンブル室町>の公演で、初めて和楽器とのコラボレーションを体験したときに、和楽器の持つ美しさを知り、さらに共演したいという意欲が高まったのも相まり、邦楽奏者のご理解・ご協力を得て今回の<和と洋の融合>企画が実現いたしました^^
昨日の公演を終えて…「お筝や尺八(邦楽器)とバロック・フルート(西洋の古楽器)との意外な音色のマッチにはびっくり!」とお客様から多数ご感想が寄せられました。
お筝の平田紀子さんと尺八の渡辺元子さんの楽器についてのレクチャーも大変興味深く、分かり易かったです。
それから、東洋と西洋の伝統的な音楽を、若い世代の人たちが積極的に勉強をし、普及活動に力を入れていることにとても感動しました!とのご意見も多く頂きました。
西も東も南も北も、素晴らしい伝統は後の世に継承していくべきだと思います。
和と洋との融合はとても美しいと好評を頂きましたので、またまたコラボレーション企画をさせていただきたいと思います!
今回は西洋(私)が、<和>の音楽に融合することに挑戦いたしましたが、次回は和のお二人が<洋>の音楽に融合したいとのこと!ふふ、どうぞお楽しみに。
余談ですが、今回私は子供のときの七五三以来に着物を着ました。
その初めての着物以来、窮屈で辛い(涙)もう着物は着ない!と子供心に決めておりましたが、今回の和との融合では気持ちも和に近づきたい!と意を決し、母の着物を引っ張り出してもらいました。
平田さん、渡辺さんが演奏前に美しく着付けして下さったのですが(ヘアも平田さんがして下さいました。彼女は何でもできちゃうのです!すごく器用。)もう苦しいのなんのって・・・息をするのも苦しいのに、これで楽器を演奏するなどとは・・・と恐ろしくなったのもつかの間、目が白黒しているうちに、すでに開始時間が押していたので入場。
邦楽奏者はいつも和装で演奏されているというから、驚きです!すごいなぁと関心しておりました。
いつも食いしん坊の私が着物を着ているときは、全く食欲を感じなかった・・・というか、この状態では何も食べられません。1日たった今でもまだちょっと胃の辺りが緊張している感じが残っている。私は締め付けられるのが苦手なんですね。
でも嬉しかったです、子供のとき以来の着物!
そして3人色とりどりの和服でみなさまに春の空気を運ぶことができたら嬉しいなぁと願いをこめての演出でもありました^^
最後に、いらして下さった大勢のお客様方、素晴らしい共演者、いつも陰で支えてくれる友人、家族に心からの感謝をこの場をお借りして申し上げたいと思います。
写真㊤:お茶会の後で、左から加藤さん、金さん(お二人はチェンバロ奏者)、お筝の平田さん、尺八の渡辺さん、私、悦子さん (受付のお姉さん)
写真㊦:演奏者の持ち楽器が変わっています^^

2010年2月15日月曜日

旧東京音学校奏楽堂にて

2月7日(日)
寒空、だけれども美しい晴天の日曜の昼下がり、巨大な上野の森の一角にあるここ「奏楽堂」でチェンバロ奏者の加藤由梨さんと日曜コンサートで共演させて頂きました。

いつも芸大に行くときにこの歴史ある建物の脇を足早に通り抜けるのですが、中に入ったのはこれが初めて。なんだかわからないけどすごく気になっていました。この建物からは引き寄せられるような何かが発せられていた。
時折立ち止まって眺めるのですが、なんせいつも芸大にギリギリに到着するので中には入ったことがなかったのです。

中身も歴史を感じさせる趣のある洋館造り。
現代の緻密に計算された音楽ホールのようによくよく響く、という箱ではないけれど、吹いていてとても心地のよい場所でした。
何と表現したらいいのだろう…こぅ、空間全体が無機質ではなくて呼吸している。館全体に生命がある感じ。現代のような鉄筋コンクリートではなくて、木造のものだからかなぁ。
演奏する人間も、ここの空間の波動と呼吸を共に音を出すことが望ましいのではないかと…
とっても素晴らしい経験になりました。

演奏し終えてから、この建物のことが気になって調べてみたところ…
明治23年に日本で最古の木造の洋式音楽ホールとして建設され、今では国の重要文化財になっているそう。そして私の演奏させていただいた音楽ホールで、かつては滝廉太郎がピアノを弾き、山田耕作が歌を歌い、三浦環が日本人による初のオペラ公演でデビューを飾ったところだと・・・
そんな由来があったのか!と驚くと同時に、この何とも云えない歴史の重みを感じさせる波動はここから来ているのではないかと妙に納得してしまいました。

貴重な機会を与えて下さったことに感謝いたします。

皆様も上野の森にお立ち寄りの際には、この「奏楽堂」に足を運んでみてはいかがでしょうか?

2010年1月23日土曜日

アンサンブル室町<ポール・クローデルの百扇帖>




























<コンサートのお知らせ>
来る2月27日(水)19時から、御茶ノ水の日大カザルスホールにおいて<和楽器+古楽器>のユニークなアンサンブルの一員として出演いたします。
このアンサンブルに加わるのは今回で2回目。
前回は<和楽器+古楽器>にプラスして<能>の音楽と舞がミックスされた現代曲を、このアンサンブルの企画者であるローラン・テシュネ氏の指揮の下、公演いたしました。
リハーサルの時点では一体どうなることやら…、と全体像がまるでつかめませんでした。なぜなら普段は相容れることのないまったく違う分野の<和と洋の楽器>のアンサンブル、それだけでもどう混じわることができるのかまったく予想がつかない上に、古楽器を使って<現代曲>を演奏するなんて!
そしてさらには<能>が合わさる。オーララララ…それは、今まで過去の音楽を専門に演奏してきた私にとって奇想天外の発想でした。
そして公演を終えてみてびっくり! このプロジェクトで、見事に「何か」の形を作ることを成し得たのです。
なんとも口で説明することの難しいこの「一体感」が、和と洋そして過去と現代の音楽の中に生まれたように感じました。
過去の偉大な音楽家たちの残してくれた素晴らしい音楽の数々を現代の私たちが演奏することのできる喜び、これは奇跡にも匹敵する幸運なことだと思います。これからも未来に受け継いでいくに大切な財産だと思って、これからも尊い気持ちで演奏させて頂きたい。
でも、現代に生きる私たちから発信する何か新しいもの、何か新しい素敵なものを生み出すことも必要ではないか? …うん、必要だと思う。
そう私に考えさせてくれたのが、この企画、テシュネ氏の斬新で独創的な発想です。非常に面白い!
前回の記事でお知らせさせていただいた<和と洋の融合>のコンサートの企画もここから発信しました。
ダンス、陶芸、映画、チョコレート etc...そぅ元来、私は音楽だけではなくて色々なものに興味があって、最初は飛び込んでみただけのことが、いつの間にかその世界にのめり込んでしまい…
その結果、最近では私「何でも屋」になりつつありますが、それはとっても面白い世界!
音楽でうまくいかないなぁと行き詰まりを感じているときに、他の分野のものからヒントや発想を得ることはとても多い、実に多い。それに他の分野の方々と交流することは何と大きな自分の創作力&原動力になることか…逆に音楽だけの世界に身を置いていたならば、今の「私」というものは存在しないですね。
個人的には、今回のアンサンブル室町では<ダンス>との融合がとても楽しみです♪
現代のクラシック・バレエの舞踏家と、その祖先にあたる「バロック・ダンス」の舞踏家をお招きして<和と洋>の古楽アンサンブルとどう組み合わさるのか…^^
(コンサートの詳しい内容はチラシに記載されています)

2010年1月11日月曜日

第三回 新春特別編 古楽レクチャーコンサート



お正月ののんびり緩やかな空気の流れ、わいわいお祭り気分も終わって、皆さんいつもの「忙しい日本人」に戻られているころと思います。私も、もれなくその一人です。ふふ。

新しい年の始まり、きっとこれからたくさんの楽しいことが待っています!

ときには悲しいこともあるかもしれないけれど、力強くポジティブに歩いていきましょう^^

さて今日はコンサートのお知らせ・・・
来る2月27日に古楽レクチャーコンサートの第3回目・新春特別編<和と洋の融合>を行います。
今回はゲストに尺八の渡辺元子さんとお琴の平田紀子さんのお二人の素晴らしい邦楽演奏家をお迎えし、東洋の古楽と西洋の古楽のコラボレーションに初挑戦いたします♪
プログラムはみなさんにお馴染みの日本歌曲から、伝統的な古典作品まで多様な時代のものを、様々な編成(お琴+尺八、尺八+バロック・フルート、バロック・フルート+お琴、そして全員で!)でお届けいたします。新春を「音」で感じましょう♪
プログラムは、春の海、さくらさくら、宵待草、早春賦、千鳥の曲、鹿の音ほか
日時:2月27日(土) 14時(13時30分開場)
場所:ハーモニーホール(東急田園都市線の青葉台駅より徒歩5分)
チケット:全席自由、お茶・お菓子代込み
前売り券 一般2500円/学生2000円 当日券 3000円
チケット予約・お問い合わせはkiyumashigana(at)yahoo.co.jpまで
皆様のお越しをお待ちいたしております!
※チラシをクリックすると拡大されます。
チラシ製作:Elise

2010年1月1日金曜日

Bonne année!!

明けましておめでとうございます。

いつも元旦は「晴れ」の日の印象。今日も気持ちの良い青空でした!

私はお正月の日には普段しないものをしたくなります。例えば、縄跳びとか、トランプとか、人生ゲームetc...なんででしょうね? 不思議…

今日はこれからモノポリーとポーカーをしちゃいます!

2010年、皆様にたくさんの幸がやってきますように!

今年もどうぞ宜しくお願いいたします。

2010年元旦  雪