2009年12月18日金曜日
師走の日々
今年も残すところ、数えるほどになりましたね。
毎日、駈けずり回る日々の中、今日はぽかっと時間ができたのでヨガをしながら、クッキーのタネをぐるぐるかき混ぜながら、熱いお湯に浸かりながら・・・色々な場で空想しておりました。
そして、自分のブログを1から見てみました。
今年の桜の咲く美しい季節に綴り始めたのだなぁ、そして初夏に日本で始めてのリサイタルを開き、古楽レクチャーコンサートのシリーズを開始し・・・
こうしてみてみるとすごいなぁ!色々な方に出会って、色々なことを体験した1年間だったのだなぁ。
日々いっぱいいっぱいに生きていると、そんなことに気づかないものです。
2009年度もそろそろおしまい。
お世話になった皆様へ感謝の気持ちを込めまして、心からありがとうをお伝えします。
2009年11月20日金曜日
冬
ついに恐れていた冬がやって来てしまいました・・・今日なんか、凍えてしまいそう。
オランダにいた頃は、ダウンコートを2枚重ねて、ズボンを2枚履いて、毛糸の帽子の上からフードをかぶり、もはや身動きすら取れない状態の私は、周りから見たら得体が知れない人物だったと思います。
いや、でも思い起こせばすでに私の寒がりの歴史は日本にいた頃からありました。
ボンレスハムのような綿のいっぱい入ったダウンコートを毎日着て学校に出かけていたので「マッチョ!」呼ばれていましたっけ。
とてもファッショナブルな私です(笑)
日本の皆さんに「オランダってとても寒いでしょ?」と尋ねられるのですが、う~ん、私にとっては日本もオランダも冬はどこも寒い場所は寒いです。
むしろ、ヨーロッパはセントラル・ヒーティング(暖房)の設備が整っていて室内が暖かく、日本よりも快適でした。
自分の部屋の窓辺にあるセントラル・ヒーティングに張り付いて、街の眺めを眺望しながら笛を練習していた頃が懐かしいです。私の部屋は19階建ての14階でした。日本と違って周りに高い建物が何もないので遠くまで景色がよくよく見えました。
野菜マニアの私は冷蔵庫の野菜が切れると、慌てて市場に自転車を走らせて左右のハンドルにめいっぱいの野菜やマッシュルーム、チーズを積んで、よろけながら家路に着きました…
雨の日も風の日もこれだけは決して日常生活において欠かすことのなかったバレエスタジオの仲間や、先生は元気かなぁ…
なんだかすごく、懐かしいなぁ…
待ち行くオランダの人々はみんなとてもエネルギッシュでパワフルでした!
というわけで・・・寒いけど、気持ちはホットにいこうと思います♪
雪
2009年11月1日日曜日
どうもありがとうございました
2009年10月26日月曜日
今週の土曜日31日は
しかし同時に・・・「第2回目・青葉台アフターヌーンティ・コンサート」の日でもあります。
参照:http://mademoiselle-neige.blogspot.com/2009/08/2_24.html
まだお席に若干空きがございますので、お時間のある方はどうぞいらして下さいませ♪
ルネサンス、バロック、クラシック、現代までの横笛をたくさんお持ちして、実際に目で見て、演奏と解説を聴いて、リアルタイムにフルートの歴史をみなさまと辿っていきたいと思います。
かぼちゃ的な演出も、ありますよ!?
さてさて、先週末は和楽器と西洋の古楽器との音の融合「アンサンブル室町」の本番でした。
午後1時から、夕方の6時30分までという大変長時間のプログラムにも関わらず、たくさんの熱狂的(?)な出演者とお客さまたちと共にこのプロジェクトは白熱いたしました。
和楽器と古楽器という組み合わせだけでも他にはない試みの上に、能楽師さん、演劇俳優さん、歴史的舞踏家さん、など色々な芸術の分野の方とのコラボレーションが非常に面白く斬新で、まさに垣根をなくそうという総合芸術的な試み。
企画者のローラン・テシュネ氏の世界はこれからもどんどん開かれていくことでしょう。
すごーく楽しかった^^
2009年10月15日木曜日
アンサンブル室町
先日初めてのリハーサルがありました。普段、過去の音楽ばかりをレパートリーに演奏している私にとって、現代曲を日本の和楽器と西洋の古楽器で演奏するオーケストラは「新しい」けれども「伝統的」で斬新!その不思議な空間、音のコンビネーションにわくわくしています。
オーケストラの指揮者であるローラン・テシュネ氏や司会進行の関根敏子女史は、日本の大学時代に私が大変お世話になった恩師です。再会と一緒に音楽を奏でられる喜びを胸にしております^^
当日は素晴らしい教授陣のワークショップ(解説)の後、コンサートがございます♪
ぜひぜひ皆様のご来場をお待ちしております!
「アンサンブル室町」について・・・ ※芸大インフォメーションからの抜き出し
和楽器とバロックの楽器による、世界はじめてのアンサンブルです。
このアンサンブルは、秀吉が居城にチェンバロを所有していたという史実にインスピレーションを得て、2007年春にローラン・テシュネ、簑田弘大、市瀬陽子によって設立されました。
さらにこのアンサンブルには、舞踏や演劇をはじめ「日本+ヨーロッパ」という文化的・芸術的な対話に関心を持つ多様な分野のアーティストが加わっています。
今回のワークショップについて
関根敏子の司会進行で、アンサンブル室町のメンバー(和楽器・古楽器の演奏家と作曲家)をはじめ、ヴィオラダガンバの神戸愉樹美、作曲家の久木山直、謡の青木涼子、ダンスの市瀬陽子が参加します。ワークショップ後のコンサートでは、このアンサンブルのために作曲された権代敦彦、成田和子、山下恵らの作品が演奏されます。
作曲家をはじめ、音楽家、音楽愛好家、そして経験の多寡を問わず音楽を愛する皆さまに開かれたイベントです。
会 場 東京藝術大学音楽学部構内 第1/第2ホール
料 金 一般3,000円 学生2,000円 芸大生1,000円
2009年10月10日土曜日
秋
道を歩いていると、ふと懐かしい匂い。「ん、これは!」と思って上を見上げると、金木犀の木にオレンジの実がなっています。地面にはオレンジが散らばっている。
夜道を自転車でサーっと通るときも、この匂いがすると速度を緩めて、くねくね運転に切り替え、目を細めて大きく深呼吸します。
ちょっとずつ、箪笥の中の夏の洋服をしまって冬のものに衣替え中。
まだちょっと時期は早いけれど、もふもふの毛糸を出して身を巻かれ、包まれていると暖かくなって安心する。
色々と思いを馳せながら秋の夜長に集中して仕事に打ち込めるのが楽しい。
みなさまも、このすがすがしい秋をどうぞお楽しみ下さい。
雪
2009年10月4日日曜日
豊橋の教会にて
昨日は、新幹線に乗って愛知県の豊橋へ!
チェンバリストの加藤由梨さん(写真真ん中)主催の「step by step~チェンバロ・コンサート~」にゲスト出演。※写真左:小田切弘美さん(バロック・ヴァイオリニスト)右:私
こちらのコンサートは今回で第8回目。
もともとは「カフェ・バロック」という伝統ある豊橋の珈琲屋さんで演奏会をされていたそう。
その間徐々にバロック音楽ファンの方が増えてきて、次第に規模が大きくなり、コンサート会場は教会へと移ったそうです。毎回、様々なゲストで構成されています。
「step by step」(一歩ずつ)という演奏会の名前の由縁は、こういった経緯からなのですね。
これからのご活躍が楽しみな加藤さん、応援していますよ!
当日は地元の温かな音楽ファンの方々がたくさん聴きに来てくださって開場は満員御礼!木造の古い教会で和やかな雰囲気の中、ゆったりと楽しみながら演奏ができました♪
プログラムはチェンバロ・ヴァイオリン・フルートの3つの楽器の組み合わせで、ソロ、2重奏、3重奏など変化に富んだ編成で、尚且つイタリア、ドイツ、イギリス、フランスと様々なスタイルの曲を演奏しました。
演奏後のお客様のアンケートには、バロック・フルートについてのご感想がありました。「とてもやさしくて暖かい音色ですね!」と気に入ってくださった方や興味を持って下さった方が多々いらして、はるばる出張してきた甲斐があったなぁ・・・と嬉しくなりました。
やっぱり、いつか日本各地を巡って演奏をしたいです。多くの方に私の好きなこの笛を聴いていただきたいなぁ。
そうそう、コンサートの終わりにひとつBigサプライズがありました!
演奏が終了して、拍手を頂いている最中に、一番後ろの座席のご婦人が私に向かって手を振っています「おぉ!豊橋のお客様はフレンドリーね♪」と思って、おもわず舞台から手を振り替えしてしまうところでした。控え部屋に引っ込んでから再びホールに戻るとやはり先ほどの美しいご婦人が「有紀ちゃん!!!!」と「はて?どなただろう。この土地に知り合いはいないはずなんだけど・・・」と思って「えぇと・・・」と立ち止まっておりましたら、なんと私のオランダ時代の友人のご両親が聴きに来て下さっていたのです。「いやぁ、もうねチラシに有紀ちゃんが載ってたから来ちゃったのよ!」そうだった彼女の実家は愛知県だった!と思い出して、もうもうそのあとは嬉しくて興奮して、たくさんお話をしました。激励を頂いて元気いっぱいになりました。心優しい素敵な友人のご両親に感謝です。どうもありがとうございました!
そしてオフィス加藤の方々にも大変お世話になったことをここに感謝させていただきます。コンサートの準備後片付けでお忙しい中、おいしいご飯を振舞ってくださり、温かいお風呂を用意してくださったり、心温かいおもてなしに感動いたしました。ありがとうございました。また豊橋に行きたいです!
雪
2009年8月24日月曜日
第2回 青葉台アフターヌーンティ・コンサート

前回5月に好評を頂いた「古楽レクチャー・コンサート」の第2回目公演が決定いたしました。
皆さまにお馴染みの金や銀でできた煌びやかなフルートの祖先が、かつては木製だったことをご存知でしょうか?ぬくもりのある温かくて美しい木の笛の音色で皆さまに優雅なひと時をお送りしたいと思います。
演奏会の後にはシリーズ恒例のおいしいお菓子とお茶を楽しみながらの出演者との交流会がございます。
古楽器を目にするのも耳にするのも初めて!という方にも存分に楽しんでいただけるコンサートです♪
17世紀から19世紀まで(ルネサンス~バロック~クラシック様式)のフルートのための作品を、当時使われていた楽器を用いて演奏いたします。今回はゲストにフルーティストの玉木祥子さんをお迎え致します。
2人のデュオの他に「アイリッシュ・フルート」というアイルランドの伝統音楽に用いられる木製の笛を玉木さんに演奏して頂きます。「ダニー・ボーイ」や「アメイジング・グレイス」など私達に聴き馴染みのある作品も盛り込みます。どうぞお楽しみに!
皆様のお越しを心よりお待ちしております。
※写真をクリックするとチラシが拡大されます(製作:えりせ)
2009年8月22日土曜日
私の先生
先生のお宅にレッスンを受けに行くと、昼から晩まで入り浸って、レッスンの後には色々な珍しい楽器を見せて頂いたり、先生特製のご飯をご馳走になったり、とっても勉強になったなぁ。
仕舞いには、わぉ最終電車が危ない!ってダッシュで帰っていました。
私は「世間知らずの長島さん」で通っていたので、いつも「また、そんなことも知らないのか!」と怒鳴られるのですが、面倒見の良い先生は最終的には、きちんと丁寧に私が全てを理解するまでご説明してくださるのです。
先生にはこれまでもこれからも感謝の気持ちでいっぱいです。
今回、先生にお会いしたのは1年ぶり。お元気でお幸せそうで何よりでした。
たくさん活を入れていただいて帰ってきました。(+おいしい焼肉をごちそうになり、パワー満杯!)
学生を終えてから、叱っていただけることのありがたみをかみ締めているこの頃です。
2009年8月17日月曜日
2009年8月3日月曜日
みなとみらいのホールで
2009年7月30日木曜日
人物百科②~2人のまるまる星人~
第2回目には中高時代の同級生「絵理世さん」に登場していただきましょう!
「えりせ」とても美しい響き。「えりせー!」と呼びかけるのが楽しい。
彼女の名前の由来はご両親がフランスのエリゼ宮殿から名づけたそう。
彼女は何か新しいものを生み出すという才能に当時から秀でていました。
写真や絵画、映像の世界に興味のあった彼女は卒業後、映画の専門学校に入って勉強します。
現在は自らが監督となってドキュメンタリー作品を撮ったり、映画の配給に携わるお仕事をしたりとアクティブにご活躍されています。
中高の6年間、彼女と私は一度も同じクラスになったことがなかった。
この間、喧嘩をしたり、一緒に泣いたり、深く話し合ったりした記憶はない。
でもなぜか私は彼女の写真の被写体になったり、彼女の作るポスターの登場人物になったりと点々と接点がある。
学校行事やクラブ活動にいつも積極的に参加し、先生や友人からも信任が厚いリーダー的な存在の彼女と、この当時から団体とは無関係そうに自分のペースで行動していた私。
2人はまるで正反対、なのかな。でも2人とも丸顔、と共通点もあります。(上記写真参照)
でもオランダに留学する前に送別会をしてくれて、朝まで鎌倉の山の中を駆け巡ったり、葉山の海辺で語り合った。
自分達のいる砂浜から遠くに小さく見える船を指して「あと数日後にはあの舟よりももっと遠くのオランダにあなたはいるんだね。4年間かぁ・・・長いね。みんなその頃はどんな風になっているんだろう。」
オランダにいたときもエリセはたくさん手紙をくれました。オランダに着いてすぐの時には「一人で色々大変だと思います、寂しかったらいつでも電話ちょうだいね!」ってそこには電話番号も親切に記載されていました。
その後の4年間も、彼女からの工夫の入ったお手製の年賀状やハロウィンカード、暑中お見舞いなどがまめに届き、その度に私には支えてくれる友人がいるんだ、頑張らなきゃ!って力強い原動力となっていました。
しかし・・・筆不精の私はエリセにお返事などしたことがなかったのではないでしょうか(ごめんねなさい、エリセ)それでもそんなことお構いなしにいつも優しくしてくれるエリセ。
人に喜びを与えることが大好きで、それによって彼女も幸せな気分になる人なんだと思う。
夏休みに私が日本に帰国するときは、色々な友人に声をかけてくれて召集し、日本に本帰国したときには、おしゃれなレストランでインターナショナルなメンバーを集めてのパーティを催してくれたり・・・
今でも中高の同級生がこんなに仲良くしているのは、エリセのおかげだなぁと思います。
そんな彼女が私の広報部を担当してくださるそうで、私はとても嬉しいです。
彼女、プロデュースのコンサートのチラシなどがこれから登場していくでしょう、皆様どうぞお楽しみに!
熱い男と動物女
飲み物:中村さんはお酒、飲めない私はお茶
大阪でお仕事の後、そのまま横浜まで駆けつけて下さった中村さんとリサイタル以来の嬉しい再会となりました。
今回の会談の目的は「来年のコンサートに向けての話し合い」でしたが、実際にお仕事のお話は最初と最後だけで、中は人生について色々と語り合いました。
最初に彼から「打ち合わせをしましょう、いついつは空いてますか?」と尋ねられたとき、私は電話での打ち合わせだと思いました。だって遠いですから。でもお返事には「では〇日に横浜に行きます」と。嬉しかった。さすが情熱の男です、中村さん!
実は彼とこうしてゆっくりお話したのはこれが初めて。なんだかもっと以前からの友人のような気がするのだけど。
そう、今回お話をしてみて分かったことは、中村さんは情熱や人情に満ち溢れているのだけど、ちゃんと理路整然と物事を見極め、きちんと頭の中で分析をしていらっしゃる知的なお方。私はといえば本能にただただ従って動いているアニマル。
・・・正反対な二人。
でもだからこそ、その違いの間に生まれる音楽は面白いものかもしれない。
中村さんと一緒に音楽を作れる日を楽しみにしています。
※お知らせ
「ユキちゃんのブログにBloggerのメンバー登録をしないとコメントができないよ!」と色々な方からご指摘を頂いておりましたが、ようやく設定を変えればいいのだと知り(機械にとても疎いです…)どなたからのコメントも頂けるようになりました。皆様のコメントお待ちしております!
2009年7月24日金曜日
先生というもの
私はあまり「先生」っぽくない先生だと思います。
私自身が生徒さんたちにとっての「友達」で在りたいと思っています。
それには理由があります。
「先生」って聞くとなんだか雲の上の存在、お偉いお方、というようなイメージがありませんか?
小中高生の頃にこうしてはいけません、そうしなければいい大人になれません、と先生から教訓された記憶がたくさんありますし、病院の先生から「これ飲んで3日間は家で安静に寝ていなさい。お風呂は入っちゃだめ!」と言われると、まるで神からの言葉のようにいうこと聞かなきゃ治らない!って思ってしまったり。
先生の意見って絶対的なところがある。すごいパワーを持っている。
いつも私の学生の頃には先生に対してこんなイメージがあったのですが、いざ自分が「先生」という立場に立ってみると、私は私のイメージしていた大きな先生像とはまるで違う。
私は20数年の人生しか持っていない、一人の小娘。
でもだからといって足りないとか、自信がないわけでは決してない。もちろんまだまだ未熟です。成長の途中です。でも今まで生きてきた中で学んで得てきたものがたくさんある、むしろそのことに誇りを持っています。
私の歩んできた道は、私しか持っていないものだから。私の考え方も、私の音楽も、私の身体も、誰一人も同じ物を持っている人はいない。
先生と言う立場に立ってみて始めて、今の自分の持っているものや思考から生徒さん方に伝授する作業が「教える」ということなのだということが分かりました。
背伸びなど出来ないし、する必要はない、等身大の私。
私は先生ではなくて一人の人間として、同じものを好きな人間として、生徒さんたちの友達でありたい。
先生と聞くだけで萎縮してしまい距離を取ってしまった、かつての私。
そんな緊迫した中でレッスンを受けてしまったら、自分を表現することってできないと思います。
「教える」ということによって、いつもたくさんのことを生徒さん方から学ばせていただいています。
大好きなお仕事です。
2009年6月29日月曜日
June Bride



今、6月は結婚式のシーズンですね。
2009年6月26日金曜日
人物百科①
テノール歌手として指揮者として、名古屋や関西地方を中心に引っ張りだこの若手音楽家。以前オペラのお仕事でご一緒させて頂いてから、お慕いさせて頂いております。
ルネサンスから現代まで幅広い音楽のレパートリーをお持ちで、非常に柔軟な考え方の持ち主。そして温かくパッションのあるダイナミックなお人柄に惹かれ、1度しかお会いしたことはないというのに、その日のうちにすっかり意気投合してしまいました。
そして今回、後輩の私のリサイタルのために、ご多忙なスケジュールを縫ってはるばる名古屋から横浜へいらっしゃってくださいました。「本当に来て下さったのですね!」と感激している私に「僕は行くと言ったら行くんだからね」と笑顔で答えてくださいました。この写真は再会を喜び合っている様子です(私は一体どこを見ているんでしょうね…)
公演後、一杯飲みに行きましょうと後片付けが終わるまでずっと待っていてくださった中村さん。しかし居酒屋さんに到着したときには「最終の新幹線に乗らないと行けないから、あと10分で帰らないと」と、次の再会を誓ってお別れしました。ほんとに一杯分しかお話ができなかったのが残念。去り方も熱い!
中村さん、今度是非一緒に共演しましょう! これからもどうぞ宜しくお願いいたします。雪
2009年6月23日火曜日
お客様のアンケートから
2009年6月21日日曜日
リサイタルを終えて
<御礼>
2009年5月30日土曜日
Comment
眠い…でも寝てはいけない。
お隣のお上品で美しいおばあさまが、先日の古楽レクチャーコンサートに足を運んで下さいました。「大変満足してお帰りになったわよ!その後、お電話を頂いて、あの木の笛の音色が大好きだっておっしゃるの。ゆきちゃんのファンなんですって!」と嬉しいお言葉を頂きました。
家族の者からそう聞いてはいたのですが、コンサート当日からこれまで日々スケジュールが立て込んでおり、なかなか彼女に直接お礼を申しあげる機会がなかったのです。しかし偶然にも夕方、道でお会いすることができ、たくさんお話をすることができました。
「木の横笛の音色は優しくて心地よくて気持ちが癒されるの。この感覚を誰かに伝えてみようとするのだけど、口ではうまく説明できないのよね。実際に音を聴いて初めて自分自身で味わえるものだから・・・。小さなサロンでのコンサートは演奏者と聴き手が一体化して親密感を生み出すのね。ほっ、と安心できる空間だったのよ。レクチャーの内容は私みたいな全くの古楽の初心者にもとても分かりやすかったし…次回も是非誘ってくださいね!」と。
また、小さい頃から私をずっと知っている方だけに「あの恥ずかしがりだったゆきちゃんが、あんなに大勢の人の前でお話をするなんて…」とも。
そして普段、ジーパンにスニーカーの少年のような私が舞台ではドレスを着て出てくるというのもびっくりだったそうで…
会場のお客様の4分の1はフランス人の方だったのですが、彼らから頂いた感想
「こんな音楽知らなかったよ。「バロック」なんて退屈で寝ちゃうかと思っていたのに(笑)とてもエキサイティングな世界なんだね。すごく楽しかった。ゆきのおかげで、自分達の祖先の文化を知る新しい発見ができたよ。ありがとう!」(今回のプログラムは、ほとんどがフランス人の作曲家によるものでした)
お客様は老若男女、東洋人、西洋人と実に様々な層の方がいらしたのですが「木の音色が気に入った」「素敵な土曜の午後を過ごせた」「次回もまた来たい」と多くの方から好評を頂きました。
私よりもずっと博学な古楽の愛好家の方からは愛の鞭として、今回の至らない点を色々とご指摘頂きました。とても勉強になりました、ありがとうございます。これからの活動に役立たせていただきます。
まとめ…本人反省するところ多々ありますが、古楽の魅力を多くの方に知って頂く計画としてはまずまずの出だしを切ったのではないかと思います。
これからもよりよいコンサートを作るために日々邁進していきます。
2009年5月21日木曜日
6月13日(土) 私のリサイタル


ごあいさつ
来る6月13日(土)私のソロリサイタルを行います。
私にとってこれが日本で初めてのリサイタルとなります。
演奏活動を始めたばかりで右も左も分からずにあちこち駆けずり回っている私ですが、皆様の温かいご支援、ご協力の下、今回の素敵な演奏会を開かせていただけることになりました。
この場をお借りして皆様に厚く御礼申し上げます。
これまで「音楽」というものを通じて得たものが私にとっての財産です。
音楽は私に奏でる喜びのほかにも多くのことを与えてくれた。
それは物質的なものではないです。
これまでに出会った人々、自分の目で見たもの、耳で聴いたもの、嗅いだ匂い、心で感じたもの、手で触れたもの…
これら全ての経験の上に、今の私の存在があります。
そしてこれからは音楽を通じて人々に喜びを与える役になりたい。
今回の演奏プログラムはどれもこれも私の大好きな作品ばかりを集めました。
会場を私の音楽の彩でいっぱいに満たしたい。
そしてよりいっそうの華を添えるべく、素晴らしい共演者も登場して下さいます。
オランダ留学時代の先輩でお世話になったチェンバロ奏者の福間彩さん、お隣の国ベルギーのブリュッセル王立音楽院卒のヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、安孫子みかほさん、そして前回の共演者で芸大生のバロック・ヴァイオリン奏者の小田切弘美さん。
様々な楽器の音色の融合が織り成すハーモニーをお楽しみください。
会場のJardin des musiciens(音楽家達の庭)は、オルガニストであるオーナーが響きにこだわって設計した(スペインの教会の響きに近いみたい)静かな住宅地の中にある素敵な音楽ホールです。
東戸塚駅からバス10分
2009年5月16日土曜日
ありがとう

2009年5月10日日曜日
チョコレートのお話の続き…
友人の皆さんに会うたびに「チョコレートの話は?」と訊かれ、だいぶ弱っていましたっけ・・・
今日もその話を思い出したわけではないのですが(!)、続けましょう!
私はチョコレートが好き。毎日食べます。
眺めるのも、ひょいと指でつまむのも、かじるのも、匂いをかぐのも大好き。
でも食べ始めたらなくなるまで止められないので、触るとか撫でるくらいのレベルでとどまっておかなければ後が大変です!
目の前のチョコレートは全てなくなり、周りの人たちから「チョコレートしばらく禁止命令」が出されてしまう…
でもそんな偉大なチョコレートの与えてくれる幸せにも勝る喜びを感じる瞬間が人生のには多々あります。
①素晴らしい仲間と演奏をしているとき
②バレエのバーレッスン
③恋に燃え上がっているとき(笑)
など、ほかにも数えればきりがありません!
特に①②③のこの瞬間はチョコレートだけではなく、他は何も要らない!という状態になってしまう。自分は最高に幸せだって思う。
生きていると喜びの瞬間ってたくさんあります。
もちろん、それに比例するように悲しみのときも胸が張り裂けそうなときも多くあるけれど。そんなときは逆に、自分って何て惨めで不幸なんだろうと思う。
ある友人がこんなことを話してくれた。
「人間は長く生きられるかどうかで、幸せかどうかが決まるものじゃ決してない。例え明日私が死んでも(まだ若いけど)今が幸せだからいいの。私は幸せな人生を送ったの。」
これはすごく私の心に響きました。涙が出ました。
私は一昨年前に他界した祖父を思い出します。
亡くなったとき、私はオランダに居たので家族は気を使って、すぐには私に知らせてくれなかった。ちょうど演奏会を間近に控えていたから。
お葬式が終わってから、ようやく私に伝えてくれた。
大好きな祖父の死は私にとってものすごく痛かった。祖父は私を目の中に入れても痛くないほどに可愛がってくれていた。
でも、この友人の言葉によって私の中で何かが変わったなぁ。
祖父は彼の人生を最大限に精一杯生きたのだから、私が彼の死を痛む必要は何もない。
彼がもう私達と同じ空間にいないことは、残されたものにとっては寂しいけれど。
頑固者で曲がったことの大嫌いな、大将のような祖父だった。いつも自分に厳しく、他人には優しかった。何者をも恐れず、ひたすらまっすぐに自分の心に正直に突き進むその姿勢は立派でした。
私も日々精一杯生きようと思います。
2009年5月8日金曜日
16日(土) 演奏会♪
みなさまいかがお過ごしになりましたか?
私は久々に親戚の集いに参加したり、久々のテレビゲームに夢中になってむきになったり(負けると怒ります!)ドーナツをたくさん食べて、のどかな連休を過ごしました。
でも実は歩いていてもご飯を食べていても寝ても覚めても、来週16日(土)の演奏会の構想のことで頭がいっぱいなのでした。
だから遠くに出かけようという気にはなれなかったのかもしれません。
思い起こしてみれば、今まではいつもどなたかが用意して下さった「与えられた舞台」の上で演奏をしたことしかありませんでした。
それはすごく恵まれていたことだったのだと、こうして自分自身でゼロから演奏会を企画してみて、色々苦労してみて初めてわかりました。
これからは、自分で作った舟に乗って自分で舵を取り海原を横断していくのが課題です。どろの舟を作ったら、瞬く間に沈んでしまうので、しっかりとした土台の舟を作らなくてはなりません。
企画当初は、うまくいくかしらと不安で怖いけれども、コンサートの日時や場所を決めてしまえば、えぃや!と腹をくくる。そして出不精の私もようやく動き出すのです。
でもそれからは、あれをやりたい、こんなのはどうだろうか、あぁこの曲も、あの曲も吹きたい!などと次から次へと色々なアイディアが浮かんできて楽しくなってくるので、面白いものです。
来週のコンサートは、まだまだ一般に耳馴染みのない古楽の魅力的な世界をより多くの方に知って頂きたいという思いから企画を始めたものです。
初心者にもわかりやすい解説付きで、ヴァイオリンとフルートの2重奏を繰り広げていこうと練っております。
今回のプログラムはフランスの後期バロック音楽がメインです。
フランス語の歌詞の朗読のためのスペシャルゲスト(仏人)をお呼びしました。
演奏会後はお茶&おやつの会があり、出演者とお客様の交流会がございます。
参照:http://mademoiselle-neige.blogspot.com/2009/04/516_10.html
当日予約なしでお越しいただいても結構です。
みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
長島有紀
2009年5月3日日曜日
100人100色
まったく思いもよらないところへ、考えは寄り道をするものですね・・・
普段は浮かんでは消えていく、自分の頭の中にある自分の感じたままのことを文章に書きだすと、そこから考えが発展していきます。
今日は一日中、昨日の最終点から考えをめぐらせていました。
人でも物でも土地でもなーんでも、そのものが持っている特有の良さというものが必ずあるはずだと思うのです。でも自分のすでに持っている良いものに気づかずに、他人が持っているものに憧れを抱いたり、他人と比較をして自分に対しての劣等感を感じてしまったり・・・これは人間ならば多かれ少なかれすべての人に存在する感情だと私は思うのです。
でも自分の良さにまるきり気づかない場合や他人への憧れが強くなり過ぎて自分を否定し始めてしまうと、自分はだめなんだ!こんな自分をまるきり変えてしまおう!そしてあの人のようになりたい!・・・そう思って自分を無いものにまでして他の誰かの真似をしてしまうのは、すごくもったいないことだと思う。
その人にはその人のよさがどこか必ずあるはずだから。
もちろん他の人の良いところは自分に取り入れようと、どんどん見習ったほうがいいと思う。だけれどもまるきり自分を否定して、自分を丸ごと誰かに変えようとしたら・・・世界中の人がみんな同じになってしまうでしょう。こうなったらなんてつまらない世の中!いろいろな人がいて、みんな違うものを持っているからこそ面白い。
私もかつては上手なフルーティストの演奏を聴くと「あの人は完璧に笛を吹く!私なんか必要ない。私が演奏する意味は何も無い…」などとしょげることが多々ありました。オランダの学生時代に落ち込んだときはいつも師匠バルトが励ましてくれていました。「ゆき!それは違うよ。100人演奏家がいたら、100通りの違う長所があるんだよ。みんなが一緒の演奏をするのなら何の意味がある?ゆきの演奏はゆきにしかできない。ゆきの演奏をしなさい」長い時間を掛けてようやく彼の言葉が自分の中で消化できてきたように思える。まだ完全にではないけれど。
2009年5月2日土曜日
上野
そしていよいよゴールデンウィークですね! みなさま、いかがおすごしでしょうか?
私は連休は旅行に行く!と言っていたわりに、まだ計画を立てていません・・・
出不精で、土壇場になるまでゆっくりとしている性質なので、行き当たりばったりののんびりな旅に出ようと思います。
さて、今日は「上野」について。
このところ東京藝術大学に行く用が重なり、上野に行くことが何度かありました。
上野の広大な公園の緑の中を通り抜けて、学校に行くまでの道のりはすごく気持ちがいい!
学校は駅から少し距離があるのですが、笑みを浮かべ寄り道しきょろきょろしながら進みます。
途中にある歴史的な荘厳な格式のある美術館などの建物を見るのも好きです。
上野の森の雰囲気は独特で、なんと表現したらよいのでしょうか…異空間に入ったような、そこだけぽっ、と違う空気が流れているような古き日本の素晴らしい趣を残した場所。
でも、上野はまったく正反対の一面も持っています。
公園の中には家や定職を持っていないたくさんの人たちが土の上に棲家を作っています。
そして駅を挟んだ逆側の界隈には「アメヤ横丁」などもあって、お店がガードレールの軒下に無数に連ねている。まるで中国の飲茶のお店のように屋台が並んでいて、いつでも人でごった返している活気があって人が働いている生きている、血の通っている街。
私はそんな相反する性質を持った上野を魅力的でユニークな街だと感じます。
外国人の友人が来たときには、私はひととおり主要な東京の都市を案内をします。
新宿、銀座、渋谷、浅草・・・これらの都市は同じ東京の中にあるのに、まるでみんな違う性格を持っていますね!
彼らがその土地土地を訪れたときに、どんな反応をするのか私は楽しんでいます。
日本人の私には日常的でなんら特別でないので、とりたてて気づかないことが、外国人から見たら真新しい発見で、感激になるのですから!
その中でも特に上野や浅草に来ると、彼らは感激して目が輝き出します。
外国人から見た日本の魅力のひとつに「古いものと新しいものがごっちゃになって共存している文化」というものがあります。
私は古いものを好み、そこに趣を感じる傾向があるので、特に昔からある日本のしきたり、伝統、建物、そして日本人特有の性質というものがいつまでもなくならないで欲しいと願います。
日本の国、文化、芸術は美しいです。
私は日本人に生まれてよかったなと思います。
「まったく日本人は…」という、ため息交じりの批判的な言葉の多く聞かれる世の中ですが、実は素晴らしい面もたくさん持っているということを自覚して認識して、よいところを伸ばしていく方がいいのになぁ。
2009年4月20日月曜日
フルートとチョコレートな週末
ここでのレッスンは2月に始まったばかりでまだまだ生徒さんは少ないけれど、すごく楽しい!
フルートを教えるということは、もちろんこれが初めてというわけではないけれど、こうして自分の居場所がやっと定着して、生徒さんと友情を育み、長い目で生徒さんの成長を追っていけるということがとてもうれしい。
でも他人に何かを教える、伝えるということは簡単なことではない。
以前、私は相手と言葉でコミュニケーションを取るのが下手で「日本人のくせに日本語が変」「あなたと話すのには通訳者が必要」とよく言われました(私をご存知の方、笑っています?)
今でもまだ、私の日本語は変だと言われます(!)でも以前と違うのは、相手に何かを伝えようとするときのエネルギー、意欲が大きくなったこと。
だから以前より、熱い人になりました。…いや、実は自分そのものが変わったわけではなく、自分の中にとどめていたものを外に出すようになったのでしょうか。
自分の思っていること、感じていることを、第三者に知ってもらいたい、見てもらいたい、聞いてもらいたい、その気持ちがあふれ出ると、爆発すると、人って一生懸命に自己表現をするものです。
なので、レッスンをするときには、私は生徒さんに全力で自分の思っていることを伝えようとします。
話すのが上手ではなくても、コミュニケーションの方法は他にもたくさんあるのですから。
顔の表情も使います、音や色で自分の気持ちを表現したりもします。
このように理性と相反する、感覚の世界の中で生きている私(アニマル?)
こんな私のレッスンですから、生徒さんに理解して頂いてもらっているのか、ときに心配になります。
尋ねたら、一人の生徒さんがこう答えてくれました。「先生の説明してくれること、すごくよくわかります。言葉じゃなくて、一番大切なのは気持ちです」と。うれしかったなぁ。
というわけで、これからも熱っぽくレッスンしていこうと思います。
今回は全く本題のチョコレートとフルートまで及ばなかった。続きは次回に…
2009年4月16日木曜日
Mademoiselle Neige
オランダ留学時代のこと・・・
ヨーロッパ人にとって、日本は果てしなく遠くてエキゾチックな未知な国。
日本といってパッと、ヨーロッパ人の頭に浮かぶものは「すし」「マンガ」「トヨタ」「みんなカメラをぶらさげている」「牛乳瓶の底めがねをかけている」など・・・なんとも偏ってはいるけれど、間違った情報ではない(!)でしょう。
特に私の住んでいた街にはあまり日本人がいなかったので、もの珍しい存在。
「ユキってどういう意味なの?」とよくよく訊かれました。
日本語は発音が同じでも、漢字によって意味が異なりますね。
私の「ゆき」は「有紀」です。でも、日本語でも自分の名前の由来がよく分かっていない私。
そんなとき「ゆき」と口にして、自然に頭に浮かぶものは「雪」でした。
尋ねられるたびに「私の名前は雪です」と名乗っていたら、私は「雪ちゃん」になってしまった。
Mademoiselle Neige(フランス語)とはMiss Snow(英語)=雪ちゃん
これがブログタイトルの起源です。
2009年4月12日日曜日
桜

桜が散っていく・・・
今年は、5年ぶりに桜を堪能したからなのか、もしくはオランダに行っている間に年齢を重ね、風情を感じられるようになったのか(!)・・・なんだか自分でも理由はよく分からないけど、今まで生きてきた二十数年間の内でこんなにも桜が美しいと感じたことはありません。
ある人がこんなことを言っていました。「桜を見て心を奪われない人はこの世の中にいないでしょう。桜を見た瞬間、自分の中にある嫌なことを全て忘れてハッピーになってしまうのです。」
確かに、男性も女性も子供も若者もお年よりも外国の人でも、みんな桜を見るのが好きですね。この時期は桜を見ようと公園はお花見の人でいっぱいです。みんな桜を美しいと思う。無条件に。でも桜は何も飾っていない、自然のままの姿。それだけでこんなにも美しい。すごい桜。
そしてふと、自分のしている音楽のことを桜と重ねてみた。人にはそれぞれ好きな音楽、嫌いな音楽と好みがある。自分がいくらこの音楽が素敵だと思っていても、他の人がそう思うとは限らない。ある人にはそれはただ単に騒音に聞こえるだけかもしれない。だから桜のように全ての人が無条件に美しいと感じる音楽なんて存在しないのだろうか・・・うーむ。
写真:目黒川沿い桜並木にて、吉岡氏による撮影
2009年4月10日金曜日
5月16日(土)バロック・フルートとヴァイオリンの調べ

2009年4月7日火曜日
ようこそ
桜が美しい季節ですね。
私はそんな美しい桜から目が離せず、あのピンク色を街で発見すると、道を歩いていても、自転車に乗っていても、夜でも昼でも桜に見とれて車に轢かれそう、電柱や家にぶつかりそうになっています。
でもそんな危険を冒しても、桜はこの一瞬にしか咲いてくれないのだと思うと見逃せないのです。
明日にはもう散ってしまうのかなと思うと、顔が悲しくなってしまうのです。
昨年の4月、私はオランダでの留学生活を終えて日本に帰ってきました。
日本に到着した日は、暖かかで穏やかな陽気でした。日本で春を迎えるのは実に4年ぶりのことでした。
異国の地から疲れて帰ってきた私に、優しくおかえりと言ってくれました。
成田空港から電車に乗って自宅に向かう途中、田園風景をぼーっと眺めていた。
車窓から桃色の桜が見える。とても美しい日本特有の風景。顔がほころぶ。
これから日本で私の新しい生活が始まる・・・期待と不安の入り混じった複雑な気持ち。
あの日から丸一年が経ちました。時が経つのはとても早い。
何をするにもカタツムリのようにゆっくりで不器用な私ですが、自分の音楽をより多くの方に聴いて頂きたいという願いから、日々演奏活動の幅を広げていこうと励んでいます。
このブログでは、私の出演する演奏会のご案内や日々の出来事などをご紹介させていただこうと思っております。
みなさま、どうぞ宜しくお願いいたします。